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DAIGO NATURE BASE

NEWS

2025.02.27

春の息吹を感じる、大子町の森

草木が芽吹き始める前の静かな時間が流れる2月。

まだ寒さが残る今日この頃ですが、日差しには少しずつ春の兆しが感じられるようになりました。

 

大子町では、冬景色と春の息吹が織りなす、この時期ならではの美しい風景を楽しむことができます。静かな山道を歩きながら、心身ともにリフレッシュできる、早春のハイキングにお出かけしてみてはいかがでしょうか。

 

ということで、今回ご紹介するスポットは、奥久慈憩いの森。

 

ここは、約49ヘクタールもの広大な森の中に約2万本のスギやヒノキが植えられ、敷地内にはアスレチックや野鳥観察施設、キャンプ場などの施設のほか、森林や林業について学べる森林学習館や林業研修センターなど、森とふれあい、理解が深まる多彩なコンテンツを満喫することができます。

 

そんな奥久慈憩いの森ですが、実は、森林浴を楽しみながら周遊できるウォーキングコースも整備されており、「森林浴の森」として日本100選にも選ばれているウォーキングのメッカでもあります。

▲過去には「NATURE BASE DAIGO 森でやすらぐ秋の大子町」のイベント会場にもなった憩いの森。ウォーキングコースの入口はお手植地にある石のオブジェが目印

 

そうこうしているうちにスタート地点となる「お手植地」と呼ばれる場所に到着。

この場所を訪れたことがある方ならお気付きかもしれませんが、後ろの山を見上げると何やらシンボリックな塔がそびえ立っているのが見えます。今回は、この森のシンボルである「記念の塔」へ向かうことにします。

 

▲目を凝らすと奥に何やら天に向かって延びる搭らしきものが見えませんか?

 

歩き始めてまもなく普段感じたことのない、しっとりに近いような不思議な感触が、足を通じて体中に伝わってきます。

視線を落とすと、フカフカの苔の絨毯が一面に広がっています。以前にもこの場所に来たことがありますが、何度来てもこのフカフカと柔らかい感触は気持ちよくて、木々の合間から差す日差しの心地よさも相まって思わず寝転びたくなるほど。ここを訪れた際には絶対に体験して欲しい名所です。

▲見た目以上にフカフカの苔の絨毯は思わず寝転びたくなるほど

 

さらに進むと、風が枯れ葉を揺らして、冬らしい乾いた音を奏でます。

 

カサカサ、カサカサ。ザラザラ、ザラザラ。

 

季節の音をこんなにもしみじみと聞いたのはいつぶりだろうかと思いながら、先を目指します。

 

▲枯れ葉のシンフォニーを聴きながら「風のサザ道と列石」を登り進めるとお手植地はいつしか遠くに

 

苔の絨毯の心地よい感触、枯れ葉が奏でる素晴らしい演奏のおかげで気分は最高ですが、徐々に息が上がってきて、少しずつ汗ばんでくるのを感じます。

 

ほんの少しばかり休憩したら、一旦道路に出ます。道路といっても敷地内のため車の通りはほとんどなく、相変わらず森の中を歩く没入感があります。

しばらく歩くと、ついに記念の塔の入口が。ここまで来たらゴールはもう目の前です。

 

▲道路に出ても森の中を歩く没入感はしっかり感じられます

▲ここまで来たらラストスパート。石段を登れば「記念の塔」があります

▲天に昇るようにそびえ立つ塔は奥久慈憩いの森のシンボル

 

記念の塔からの眺めに見惚れていると、この先に「展望ヶ丘」と呼ばれる場所があることを発見。その名前からも分かる通り天気がいい日には那須や日光の山々まで一望できる絶景スポットとのことで、ここを経由して戻ることにします。

▲取材日は天気に恵まれ最高の眺望

 

森の中をぐるりと周遊し、運動不足の身体には少々堪えましたが、この景色を見たらそんな疲れも吹き飛ぶというもの。思い切り深呼吸して、全身で大自然を味わいました。

 

大子町では冬のアクティビティとして低山登山の人気がありますが、もっと気軽に眺望を楽しむなら奥久慈憩いの森はちょうどいい選択だと思います!

 

最後に、すでに新聞記事などでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、大子町では、EXPO2025 大阪・関西万博「地方創生SDGsフェス」にブース出展し、森林や林業の魅力を感じていただける空間演出とワークショップを実施します。

2025年は、大子町の森に注目してみてください。

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