MENU

DAIGO NATURE BASE

NEWS

2024.05.31

奥久慈で新茶を嗜む

初夏を迎え、木々の緑が濃くなる中、大子町は新茶の季節を迎えました。

そこで今回は、大子町の初夏の代名詞ともいえる「奥久慈茶」について、「奥久慈茶の里公園」の理事長 菊池富雄さんにお話を伺いました。

 

奥久慈茶が「最北限のお茶の産地」というのはご存じの方も少なくないと思いますが、そもそも大子町でお茶が作られるようになったのには、どんな理由があったのでしょうか。

「約400年以上前に、京都宇治から茶種子を持ち帰り植栽をしたことが始まりと言われています」と菊池さん。

江戸時代後期には、京都宇治から茶職人を招き宇治茶の製法が導入され、周辺に普及。明治大正時代にはパリ万博に奥久慈茶が出展されるなど、全国に知られるようになったそうです。

そして、現在でも久慈川の源流がある八溝山地に近いエリアを中心に栽培が続けられています。

 

パリ万博にも出品されるなんて、当時から日本でも有数のお茶だったというのが窺えます。

今も、パリ日本茶コンクールで数々の賞を受賞しているという奥久慈茶。

どんなところが特長なんでしょうか。

 

「大きな点は、やはり大子町の寒暖差が大きい気象条件で厚く育った茶葉ですかね。それもあって、奥久慈茶は香りが強く、味にも深いコクがあります。加えて深く美しい水色(すいしょく)とともに、二煎目、三煎目もおいしく飲めるのが特長です」

奥久慈茶の深い味と鮮やかな深緑色には、そんな秘密があったんですね。

お茶の葉が厚い…というのは、いつも目にする茶葉からはわからない部分だったので、勉強になります。

 

奥久慈茶の茶摘み時期は、5月中旬から6月上旬ごろが最盛期。1番茶の多くは手摘み、2番茶は機械での刈り取りが多くなっています。

お茶の製法として有名なのが、手もみ茶。お茶摘みから、蒸し、もみ、乾燥まで全て手作業で行い、ガスで下から温める焙炉(ほいろ)という台上で、3時間ほどかけて手もみする非常に手間がかかるものですが、仕上がった茶葉は針のように細くよれるとのこと。出来上がった手もみ茶は、お茶の高級品として取引されてきました。

現在は、地元の大子町茶手揉み保存会の方々が中心となり、昔ながらの製法を今に伝えようと活動しているそうです。

▲同園では、保存会の方などを講師にむかえた手もみ体験も

 

せっかくの奥久慈茶を存分に味わうには、どんなことに気をつければ良いでしょうか。

菊池さんが教えてくれたのは、次のようなポイント。

 

・飲むお茶の種類・品質・特性を知る

・お湯は必ず沸騰させる

・茶葉の分量と湯の温度など加減する

 目安としては、一煎目は70℃ほどに冷まして煎れるのがよいですが、うま味・甘味を引き出すには低温、渋み・苦味を出すなら高めの温度がよいでしょう

・浸出時間を調節する

・注ぐ時は均等になるように注意し、最後の一滴までそそぐ

 急須のお茶は注ぎ切るのが鉄則。お湯が残っていると二煎目が美味しくいただけません

 

また、器に関してもポイントが。

「白くて丸みのあるお茶碗で飲むと、お茶の鮮やかな水色(すいしょく)とゆたかな香りが、いっそう楽しめますよ。

でもまあ、やっぱり一番大切なのは、真心込めて入れるってことですけどね」と菊池さん。

 

大子町は今がまさにお茶の最盛期。

町内の茶園や「道の駅奥久慈だいご」はもちろん、町外などでも奥久慈茶は購入できるので、大子町の初夏を味わってみてはいかがでしょうか。

 

今回お話を伺った「奥久慈茶の里公園」では、茶摘み体験(5月中旬~6月上旬)や手もみ茶体験(5月中旬~6月以外)、和紅茶体験などお茶にまつわる体験も行っています。

 

6月上旬ごろまでは園内の食堂で、新茶の茶葉の天ぷらも提供中。

各種体験には予約が必要になりますので、下記からご確認ください。

https://okukuji-chanosato.com/

 

また、6月8日(土)には同園にて「そとあそび」をテーマにしたイベント「あそびまにあ」を開催します。

この日は奥久慈茶だけでなく、林業など大子町ならではのコンテンツをご用意しております。

こちらも合わせてご確認ください。

https://nature-base-daigo.site/news/202405/

 

動画 | お茶「北限の碧い雫」奥久慈茶

BACK NUMBER LIST