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DAIGO NATURE BASE

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2023.12.26

登山のススメ-冬の低山の魅力を感じてみよう

例年になくあたたかな気候で紅葉の時期もずれ込んでいたかと思えば、今度はあっという間に冬らしい気温になった今日この頃。

寒くなってくると、アクティビティも足が遠のいてしまいがちですが、大子町には冬だからこそ楽しめるアクティビティがあるのをご存知でしょうか。

それが冬の低山への登山!

 

低山とは、一般的には積雪頻度が少なく、標高1,000m以下、登山道が整備されている山のことを指します。

冬の低山は、山頂と麓の気温差があまりなく、虫もほとんど見られないため、登山に最適なコンディションなのです。しかも、経験や体力に合わせてルートを選べるので、夏山登山に備えた上級者のトレーニングはもちろん、これから登山を始めようとする方でも比較的容易に挑戦できるのが魅力。

今回は、大子町を代表する「奥久慈男体山」登山に挑戦して、冬の低山登山の魅力をご紹介したいと思います。

 

出発は大子町役場。林業の町をアピールする純木造の新庁舎は、「森のような町役場」としていばらきデザインセレクション2023知事選定を受賞しました。開庁日はだれでも見学できます。

▲県産木材の木架構が美しい庁舎内も一見の価値あり

今回、移動はAI乗合タクシーを利用します。

Webからの事前予約で利用できるので、駐車場などの心配もなくて便利な移動手段として注目されています。

https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page005024.html

この日は、登山口至近の「大円地」までの乗車をお願いしました。

※AI乗合タクシーご利用の際は、予約時間の厳守をお願いいたします。

 

大円地について目に入ったのが、このポスト。

入山時には入山届を記載し、登山口付近にある入山届用ポストへ投函します。低山だしすぐ戻るから大丈夫、という過信はしないことが大事。

また入山時は、携帯電話のGPS機能をONにしておくことも忘れずに。

 

大円地から少し歩くと見えてくるのが、本日登る男体山。

▲奥に見える岩山が男体山

 

男体山は標高654m。北側と東側は穏やかな傾斜、西側と南側は断崖絶壁になっています。

山頂からは久慈川の流れだけでなく、快晴なら那須、磐梯山の山々や遠く太平洋や富士山までが見渡せるとか。

低山と聞いていたけれど、迫力ある姿に少しだけ不安がよぎります。

 

急なアップダウンや急勾配の上級者向けの健脚コースもありますが、今日は初心者でも安心して楽しめるゆるやかな勾配の初心者向けの一般コースを選択。

案内板に従って進んでいくと、まずは杉林の広がる山中に。

ところどころ木の根が行き交う高低差のある道に、「登る」ことに慣れていない足が追いつかず、息も上がり始めます。

初心者向けと聞いていたけど、運動不足の体にはこの段差がなかなかきつい…

▲ピンクの印がある木が正しいコースの目印なので、これを外れないよう歩いていきます

幻想的な森に迷い込んだような道を進んでいくうちに足腰も山道に慣れてきたのか、少しだけ周りを見回す余裕も出てきます。

自分のペースで休みながら歩みを進めていく途中、登山客の方と行き合うこともしばしば。

「こんにちは」「今日は天気がいいですね」なんて何気ない挨拶も山の楽しみに思えます。

 

背の高い杉林に囲まれたエリアを抜けていくと、植生する木々が変わったからか、見通しのいいひらけた道になってきます。

かわりに多く見られるのが、大きな岩や特徴的な岩肌。

自然が作り出す造形に目を奪われ、先ほどまでの疲れも忘れて、思わずシャッターを切ってしまいます。

 

▲木々の間から差し込む柔らかい冬の光や空気に、思わず足が止まります

 

ただ、山中はすっかり葉が落ちた木々が多く、紅葉の時期にくればもっときれいだったかな…と小さな後悔をしながらふと視線を落とすと、足元には赤い絨毯が。

思いがけない紅葉スポットを見つけて、疲れを感じ始めていた足取りも少し軽くなります。

途中、糖分と水分を補給しながら、景色に後押しされるように登っていくこと2時間あまり。

山頂まで0.9kmということは、あと少し…!

案内板に励まされつつ、奥久慈自然休養林を抜けていくと、ついに山頂に到着!

一般的には「低山」と言われる男体山ですが、この日は晴天に恵まれたこともあり、山頂からの眺望は圧巻。

澄んだ冬の空気が気持ちよくて、思わず深呼吸してしまいます。

 

低山とはいえ、登頂できた達成感を噛み締めながら飲むお茶の美味しさは格別でした。

 

景色を楽しんだら、今度は下山。

同じ道なのに、見る角度が違うせいなのか、変わった形の木、苔むす岩肌や倒木など…さっきは見逃していた新たな発見もたくさん。

 

足元に気を付けつつ、登りより少し早い時間で下山できました。

登山口に着く頃には心地よい疲労感と「初めての登山」の爽快感で満たされます。

 

帰りは、往路と同じようにAI乗合タクシーで、JR常陸大子駅まで。

このあとは水郡線に乗れば、帰宅も楽々。

ついついインドアになってしまう冬の週末に、おすすめしたい大子のアクティビティでした!

 

初心者でも楽しめる冬の低山登山ですが、油断は禁物。

以下のことには十分気を付けてください。

・登山に適した靴を履くことはもちろん、防寒対策や、汗で体が冷えないように服装や着替えには気をつけましょう。また、初心者はトレッキングポールがあると、なお安心です。

・決められたルートを必ず守りましょう。

・入山時には必ず入山届を提出しましょう。

 登山口付近にある入山届用ポストへ投函いただくか、電子申請や郵送で提出することもできます。

https://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/a06_shinsei/mountain_climbing/

・自分の体調、体力を過信しないこと。下山まで含めた時間配分などを考えましょう。

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